年中行事

1月4日~1月14日 年始祈祷

  当山では年のはじめにお檀家さんの家を我々僧侶が訪問し、家内安全、身体健全、交通安全、無病息災等を祈願します。

 

3月23日 お念仏会(送り彼岸の前日)

  • 春の送り彼岸の前日に行われる行事です。大数珠を回し光明真言を皆でお唱えし無病息災と先祖供養を行います。
  • そもそも何故大きな数珠を皆で回すことになったかの経緯ですが、きっかけは疫病が蔓延していた鎌倉時代末期の元弘元年(1331年)の頃、当時の後醍醐天皇が善阿空円に対して疫病を鎮めてほしいとの命を下したそうです。その命を受けて7日間の百万遍念仏を行い疫病を鎮めたところ、知恩寺はその功績から百萬遍という名前を授かりました。これが今の京都にある百萬遍知恩寺です。このような出来事から百万遍信仰が始まり、各地に広まっていったようです。
  • 当山で行っている春のお念仏会もこの信仰が形を変えたもののようです。

8月13日~8月16日 盆棚経

  • お盆とう言葉は仏教経典のひとつ『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』(サンスクリット語の「ウラバンナ」)が起源という説が有力とされています。釈迦(しゃか)の弟子である目連(もくれん)が、亡くなった母を救済するために釈迦に助けを求め、釈迦のアドバイス通りに行動した結果、魂が救済されたという内容です。『盂蘭盆経』がきっかけで、親や先祖の魂に感謝するお盆が始まったといわれています。
  • お盆は、すでに亡くなった方の霊を1年に1回、自宅に迎える期間です。この時期には四十九日が明けた故人の霊だけでなく、亡くなってから時が経ったご先祖様も一度自宅へ戻ってくると考えられています。当山ではお盆期間にお檀家さんのご自宅を我々僧侶が訪問しお経をあげて先祖供養を致します。

9月16日 大施餓鬼法要

  • 施餓鬼とは呼んで字のごとく「餓鬼に施す」と書きます。仏教には六道と呼ばれる世界がありその中の一つに餓鬼道があります。生前の自らの悪行により餓鬼道へ落ちると、餓鬼という鬼になってしまうと考えられています。餓鬼になった者は常に飢えや喉の渇きに苦しんでいると考えられており、そういった餓鬼にも食べ物などの施しを与えることを施餓鬼と言います。

  • 当山では毎年9月16日に一家に一本先祖供養の施餓鬼塔婆を建立し、先祖の供養と餓鬼への施しを行う大施餓鬼法要が行われます。当日は近隣法類の僧侶にお手伝いに来ていただき、15人以上の僧侶で大きな法要を営みます。